第29回広島大学応用倫理学プロジェクト研究センター例会が開催されました
2022.03.28
令和4年2月26日に、第29回広島大学応用倫理学プロジェクト研究センター例会がオンラインにて開催されました。テーマは、「「平和」理論の構築」でした。そこで、当倫理学研究室博士課程後期の鄭西吟さんがご自身の博士論文「中村雄二郎の「臨床の知」に関する研究―芸術への展開に向けて―」について概要を発表されました。
発表された鄭さんから、概要および感想について以下のようにコメントをいただいております。
近代科学的なものの見方が急速に広がることで、私たちが古来重視してきた特殊・具体的な生を射程に入れたホリスティックな見方の意義が欠落していきました。それに対して、哲学者の中村雄二郎は個別性・感性・多義性を重視する新たな知のモデル―「臨床の知」を提示しました。今回の発表は、この中村の「臨床の知」を芸術という営みの内に再構成し、その現代的意義(教育倫理学的意義)を浮き彫りにすることを目的としています。
今回の発表では、参加者の皆様から色々貴重なご意見をいただきました。特に、教育倫理学に関係のある内容ですので、教育の現場に臨まれている先生の参加者から質問され、有意義な討議ができました。大変勉強になったと思います。
発表お疲れ様でした。
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